2010年3月26日金曜日

Advanced/W-ZERO3[es]

Advanced/W-ZERO3[es]とは、OSにWindows Mobileを採用したウィルコム(WILLCOM)のPDA型PHS端末。開発?製造はシャープ。2006年7月に発売された「W-ZERO3[es]」の後継機で、2007年7月に発売された。愛称は「アドエス」。 Advanced/W-ZERO3[es]はW-ZERO3[es]をさらに小型?軽量化し、筐体サイズを高さ130mm×幅50mm×厚さ17.9mm、157gまで小さくした。3.0インチの液晶画面にはシャープの高精細モバイルASV液晶を採用し、画面サイズは従来のVGAサイズ(640×480)から横幅が拡大されてワイドVGA(800×480)サイズとなった。 上面中央には円形のカーソルキーがあり、指でなぞることによりカーソルを上下方向に移動することができる。片手で容易に画面スクロールや選択肢の選択などが行なえる。同社ではこのインターフェースを「Xcrawl」(エクスクロール)と呼んでいる。 通信機能はウィルコムのW-OAM対応の通信モジュールであるW-SIMと赤外線通信(IrDA/IrMC)に対応しているほか、W-ZERO3[es]では削除された無線LAN(IEEE 802.11b/g)が復活している。W-SIMは交換可能なモジュールで、最新のものと交換すればウィルコムの提供するその時点での最高速度の通信サービスを利用することができるようになっている。 CPUにはMarvell社のPXA270プロセッサ(520MHz駆動)を採用し、内蔵メモリはSDRAMが128MBとフラッシュメモリを256MBを搭載している。microSDカードスロットを備え、外部とのデータの入出力が可能。USBポートでパソコンと接続することもできる。独自のリチウムイオン充電池を内蔵し、連続通話時間は7時間、連続待ち受け時間は300~500時間を達成している。131万画素のカメラを搭載しており、名刺リーダやバーコードリーダとしても利用できる。 OSにはMicrosoft社のWindows Mobile 6 Classicを内蔵し、Webブラウザやオフィスソフト、メディアプレーヤーが利用できる。JavaやFlashの再生環境も内蔵しており、Webコンテンツを一通り閲覧できるほか、独自のアプリケーションソフトを導入することもできる。同社のネットサービス?ソフトウェアの統合環境であるWindows Live for Windows Mobileが導入されており、メールやメッセンジャー、Web検索などがパソコンとほぼ同等の環境で利用できる。

0 件のコメント:

コメントを投稿